オリソニ過去小説
三の書 「なんなのですか、貴方は。」 図書館からの帰り道、その人物は目の前に現れました。 「あれぇ~忘れちゃったの?僕ですよ僕。」 異様なまでの殺気と血に染まったかのような赤髪、足元から伸びる影が異様なまでに長かった。彼が一歩歩くたびに私は一…
一の書 「では!」 その一言で、講堂が静まる。私の事をよく理解してるから取られる行動でしょう。私は長く伸びサイドの毛を搔き上げて、全てを見渡す。 「これより、総合科6時間目の授業を始めます!本日の議題は属性の効力と使い分け。では資料の65ページ…
「お体の具合はいかがですか、リーヤさん。」 「大丈夫ですよ。いつもすみませんねぇ、本を持って来てくださって。」 「いえ、昔は私が貴方にお世話になりましたので、これ位は。」 そう言って、彼女の差し出した本を受け取り、別の本を差し出す。 「この本…
図書館。別名「知識の宝庫」そのなの通り、昔の人々が、現世に伝えるために作った資料を一つの場所にまとめたもの。 私が瑠璃の森であのような事になる前は、アファレイドの中でも一番大きな魔術学校の総合魔術の教師をしていたのです。 しかし、アファレイ…
『お前は今日から王子ではない。」 そうあの子に言った時、彼は少し悲しげに、うん、と頷いた。 まるで、父との記憶を忘れるのが怖いかのように まだ、王が死んで間もない頃だった。 何時また彼奴ガ王宮に来るのかは分からない、彼奴ガここへ来て、まだ幼い…
第五章~散り際に・・・・~ 晴乱十七年 気づいた時僕は、見慣れた場所に居た。 「瑠璃の森・・・・・・・」 僕が、拾われた場所・・・いや正確にはウォイスとであった場所。 此処は昔、魔法使い達の修行の場として使われていたそうだ。今では森の奥に忍びの…
第四章~月の華~晴乱十七年 それが何年も続き、七年の歳月が過ぎた。 その頃には皇子も大きくなり幼少の頃の王を思わせるようなマイペースを見せた。そのころも、アファレイドの治安は安泰、他国との交流も盛んだった。 そして僕は、ウォイスから太鼓判を押…
※注意※ これは紅月の月光花のきっかけとなったお話 主人公はこの物語の引き金となった人物、紅月 そして、彼(?)の生い立ちから「アファレイドの悲劇(始まりの悲劇)」までを順を追って話していこうと思う。 そして、此処で閲覧する方に頼みたいことがあ…
第四章~舞台演技~ その後、私達二人は、各部屋に仕掛けを施し、そして、自室へ戻った。 そして、舞踏会当日になった。 城の使用人達は総出で朝から忙しなく働いている。廊下から各部屋の隅々まで綺麗に掃除をし、調理室では料理長が腕を振るい、豪華な料理…
・この話は、ある二人の話 ・片方は王女、もう片方は放浪人 ・二人は恋に落ち、そして、この王国から消えるまで アイヲウタオウヨ 『死んだって構わない、あんたが一緒ならば・・・・・・』 第一章~潮風の花~ ※エピローグ※ 昔々ある所に、王女様がいまし…
第六章~False charge~ スパークの意識が薄れたその頃、神殿一帯が、光に飲み込まれた。 父親のスペードは勿論、その側にいたソシア、サファリも巻き込まれた。 「ううっ・・・・・・」 気がつけば、元居た神殿だった。 ふと周りを見渡せば、周りにはスペ…
第三章~The magician of memory~ ピンポーン 翌朝、誰かがここを尋ねて来た。 「こんにちわ、ルシア。」 女の人だ、どこかで見た事がある。 彼女は母を一瞥してから僕に目をやる。 「あらスパーク君、大きくなったわね!!久しぶり」 女性の方は僕の事を知…
昔々在る所に、幼い頃にひどい仕打ちを受けていた少年がいました。 その頃は、まだ誰も知らない。 その子が世界を救う事を・・・・・・・ これは幼い二人のお話・・・・・・ 幼いながらも、悲しい運命を背負いながら、心を通わせた二人の出会いの話である・…