黒の国〜影の森〜

誰しもハッピーエンドな訳は無いのだから。バッドエンドはすぐ其処まで来ている。

2014-01-01から1年間の記事一覧

An unripe teacher

「あのー・・・」 「はい。」 先ほどからカウンタ―付近を行ったり来たりしていた女性は僕に恐る恐る声を掛けた。 「どこに行けば国土の資料は手に入りますか?」 「図書館から泥棒でもするつもりですか、たいした度胸ですね。書店にいくらでも売っているでし…

オリソニ小説〜永久の月光花No.15 2/2

「はー」 教会の外に外に出てみたら雨の降る前のような空模様で、俺は声を漏らした 「埃っぽい匂いはしないけど・・・・変な空模様」 「そうだな。とりあえずシャオンを探そうぜ。」 「ええ」 そう言って大通り沿いを進むうちに違和感に気がついた。 「ねぇ…

オリソニ小説〜永久の月光花No.15 1/2

第三十五章〜昼餉〜ヒルゲ 此処は涼しいし空気がきれいだ。僕は改めてそう思った。眠気覚ましを兼ねての朝の散歩は気持ちよくって、僕は更にこの廃都を散策した。 あの家からはずいぶん離れてすっかり元の大通りに戻った。井戸を見つけたら急に喉が渇いた。…

一人は言う、「戦いなど虚しいだけ』 一人は言う、「僕を一人にしないで』 一人は言う、「人それぞれで良いのだ』 一人は言う、「片方を守る者、もう片方を失う」 四人は言う、「この物語を作るのは自分たち自身なのだ。』と、 だから僕は守る、彼女に頼まれたあの子と、この世界の運命を・・・・・・・・