黒の国〜影の森〜

誰しもハッピーエンドな訳は無いのだから。バッドエンドはすぐ其処まで来ている。

長編オリソニ小説〜永久の月光花〜No4

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  • これは、別のサイト「動くメモ帳」にて公開中の長編オリソニ漫画の小説版です!
  • 漫画とは少し表現が変わっていたり、会話文等が少し変更されている箇所もありますが、基本ストーリーは一緒です!
  • まだまだ漫画は始まったばかりなので、続きの話が出来次第二巻、三巻、と更新して行こうと思っております。
  •  尚、二巻から先は書き下ろしになりますので、pixivの方には出しておりませんのでご注意ください
  •  誤字、脱字等がございましたら言ってください。 

 

この小説を読む際のご注意


・この小説は、あくまで私のオリソニ、を中心としたオリジナル小説です。
・この小説と、ほかのサイトにうPした漫画をセットで読んでいただくと、また面白いと思います。
・この物語の舞台は、ソニック達がいた、100年後の世界です。
それをご了承の上でお読みください。OKな方のみどう

 

 

・今回はちょいグロ注です。

 

 

 

第十五章〜過去の話〜 エピローグ

  

 

 

    紅月ノ過去

 

 

昔々、ある所に魔導王国がありました。

その国の王は、ものすごく慈悲深いお方でした。

そんな王の側には、一人の魔導士がいました。

彼は王以上の魔力を持っており、大変危険な人物でした・・・・・・

 

 

 

王はいつもいつも座って笑ってばかりで、戦や言い争い等は全くしなかった。

(つまらない)

そんな王をまじかで見ていた彼は、

ある日彼は王に問いかけた。

 

「王、こんなつまらない世界なんか、滅ぼしてみませんか?」

王はぎょっとして、彼の方を向いた・・・・・が、またにこりと笑った。

「そんなアホみたいな計画、僕はしないよ。」

そう言って王は目を伏せた。

「僕はただ、国のみんなが幸せであればそれでいいんだ。」

そう言って、笑う。

 

 

ソレジャアツマラナイ・・・・・

 

ツマラナイ・・・・・

 

ますますツマラナイ・・・・・・・

 

どうしてこの国の王は、こんなに俺の思いどうりにならないのだ・・・・

 

何故だ・・・・・

 

ナゼ・・・・・

 

ナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼ

 

ソウダ、コンナ王コロシテシマエバ良インダ。

 

殺シテ、コノ俺様ガ王ニナレバ・・・・・・

 

 

バシュッ

 

次の瞬間、眩いばかりの閃光が、王の心臓を貫いた。

 

「げほっ、がはっ・・・・・はあっ・・・・・」

王は床に突っ伏したまま、荒く呼吸をしている。

口からは、唾液の代わりに大量の血が垂れて・・・・・

大理石の床に、朱が広がる。

 

「クククッ さすがの王も取り乱してるねぇ。驚いたかい?俺も驚いたよ。まさか、あなた様がこんなにも弱いだなんてさぁ・・・・・」

全くおかしいったらありゃしないぜ、後から後から笑いがこみ上げて来る。

「貴・・・・・・様・・・・」

王が何かを言い終わる前に俺はとどめを刺した。

「さようなら、ラネリウス・ザ・ヘッジホッグ」

仕方が無いから、僕一人でこの世界を一から作り直すよ・・・・・

 

こうして俺は、その場から去った・・・・・

 

その後、王の死により一時期国中が大騒ぎだったのだとか・・・・・

そのご、王の息子が次の王座に就いた・・・・

 

俺は、そいつを連れて行こうと、応急に舞い戻ったが・・・・・

王子はもう、別の魔導士と旅に出た後だった・・・・

 

仕方が無い・・・・こっちはこっちで計画を進めるしかなさそうだ・・・・・

 

 

 

      〜魔導士目線〜

 

 

「ウォイスさん、僕達はどこへ行くのですか?」

王宮を出てすぐに王子は尋ねた・・・・・

「ソニックの所だ。彼等にも手伝ってもらう・・・・・」

あと・・・・・。

ウォイスは続けて答えた。

「お前、その格好じゃあまずいな」

王子の格好は、普通の靴に、出掛けるとき用の短いコート一枚だけだった。

しかもド派手!!

先代の王はなんて趣味が悪かったんだ・・・・・。

などと思った。

「悪いが、相手はあの魔導士の紅月だ・・・油断は出来ん・・それにお前の身分がバレたら大変だからな・・・・・」

 

そう言うとウォイスは何やら呪文を唱えた。

すると、王子の服装は見る間に白いオーブの姿になった。

 

 

これから、七年の年月をかけて、こいつを俺と対等なくらいの魔導士に育て上げるんだ・・・・・・・

今度、夜空に紅い月が上るのは、八年後の12月、それまでに・・・・・

 

 

 

王子を・・・・・・王の代わりに・・・・・・

 

 

 

 

 

 

第十六章〜影の話〜その二

 

 

 

 

ザッザッザッザッ・・・・・

 

暗い森の中、俺達三人分の足音だけが木霊する。

「ようやく来たか・・・・」

そう言って木陰から現れたのは、執行者のライザだった。

「何かお呼びでしょうか・・・・・・」

俺は彼女の前に膝まづく・・・・・・

 

「今回お前達三人を呼んだのは他でもない・・・・」

そう言うと、木に映像が映り出した。

映像には、巨大なエメラルドと、一人のハリモグラの姿が・・・・・

 

「マスターエメラルドの守護者、シャーレクをこちらの味方に付ける事だ。」

「どういう事ですか?」

何故彼を見方につけなきゃいけないのだろうか・・・・・

 

それを見透かしたかのように、彼女は続けた。

 

「彼奴は、カオスエメラルド探しの大きな鍵になるんだ。勿論、百年前の事も知っている・・・・」

「だからですか・・・・・・」

「もしも味方につかないようだったら、消しても構わん、分かったか!!」

「は・・・はい」

いきなり大声を張り上げられて、俺達三人は驚いた。

 

とりあえずは、彼女の言う通りに事を進めねば・・・・・・・

俺達三人はその場を立ち去った。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

マダカ・・・・・・

 

まだエメラルドヲ集メラレヌノカ・・・・・・・

 

ナニヲシテオル、魔導士共ハ・・・・・

 

ワレヲ完全復活サセルノダ・・・

 

今度コソ、コノ世界ヲ破滅サセテヤロウ・・・・

 

憎キソニックト魔導士ノ片割ハ倒シタ・・・・・

 

モウウォイスニハ手出シハ出来マイ・・・・・

 

今度コソ・・・・コノ計画ヲ、成功サセテヤル・・・・・

 

フフフフッ・・・・・・フハハハハハハハハ・・・・・

 

 

 

「紅月様っ!!」

そこに、ライザが息を切らしてかけて来た。

「ドウシタ・・・・ライザ何ガアッタ・・・・・」

「実は先ほど、シャオンが生きている事が発覚しました!!」

「!?」

 

「彼奴はこの時代に、飛ばされてしまったようです・・・・・案の定、その反動で、記憶を一部失っているようですが・・・・・」

 

「ナント言ウ事ダ・・・・・・彼奴ガ生テイル・・ダト!?バ・・・・馬鹿ナ・・・・・・・」

 

「ザルガが見た事のある顔だな、とか言っていたのは、過去に一度会っていたからです。」

 

マサカ・・・・・・・

 

ソンナ・・・・・・・・

 

マタ邪魔者ガ増エタ・・・・・・・

 

 

「ご安心ください・・・・・・もう手は打ってあります・・・・」

そう言って、ライザはにまりと笑った・・・・

 

 

 

 

 

第十七章~悲しみの歌~

 

 

 

 ス・・・・く・・・・・・

 

 スパ・・・・

 

「はぁ・・・・・・・このどあほっ!!」

 

 

 

    ガッ

 

 

 

「・・・・っつうっ・・・・・」

 

サファリにぶっ叩かれて、気がついたら巨大な森の入り口にいた・・・・・

 

「此処は・・・・・・」

「エンジェルアイランド!!あんたがさっきよそ見して、あの巨木にぶつかって・・・・・」

周りを見ると、シャオン達が、頭に瘤をこしらえて尚、笑いながら立っている・・・・・

正直怖い・・・・・

 

「もうっ!!皆死にかけたのよ!!」

 

死にかけた・・・・・・

その言葉が俺の中に駆け巡った・・・・・

 

「はっ・・・・・・ゴメン・・・・・」

サファリがしまったという顔で、俺を見つめた・・・・・

そう言われると、おれはその場で固まってしまった・・・・・・・

 

 

 

そのまま・・・・・意識が・・・・・・途切れて・・・・・・俺は・・・・・その場

 

に・・・・・・倒れたんだ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

懐かしい夢を見た・・・・・・

幼い頃の話・・・・・・・

サファリと出会ったあの日の事・・・・・・・・

 

 

 

 

 

それは、悲しい運命を背負って生まれた

少年の話・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「どうして、僕だけ・・・・・・置いて行くの?僕も連れて行ってよ・・・・・・・お父さん・・・・・・お母さん・・・・・・」

 

 

僕は、生まれて来ちゃいけなかったの?

 

 

 

 

 

第十八章~戦いの始まり~

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・はっ・・・・」

気がつくと、そこは森の中だった・・・・

 

シャオンが俺が起きたのに気がついて、駆け寄って来た。

 

「 良かった 気がついた。・・・・・・サファリー気がついたよ!!」

そう言うと、サファリが半べそ状態で駆け寄って来て・・・・・

そのまま、ダイブwwwww

 

「おバカっ!!心配したんだからっ!!」

「ちょっ・・うわっ」

抱きつかれた・・・・・・

 

シャオンはそんなサファリと俺の様子を見て一言、

「何やってんの?」

いや、何もやってないけど・・・・

こいつ・・・・鈍感だな・・・・・

なんて思ったりして・・・・・

 

すると、向こうから・・・・・

「うわっ!助けてください!!」

 

そのあとに、ものすごい爆発音が聞こえて来た・・・・・

 

シャオンは、振り向いて、

「祭壇の方からだよ・・・・・・行こう・・・・・」

そう言って駆け出した・・・・・

 

俺達もそのあとに続いて駆け出した・・・・・・・

 

 

 

「なぁサファリ・・・・・」

走っている途中で、ステアに声をかけられた・・・・・・

「何?」

「あっちの方角に、誰かいる・・・・・・」

 

そう言って、ステアは私達が走っている方向とは別の方向にかけて行った・・・・・

「ちょっ、何処いくのよっ!!」

私も気になってついて行った・・・・・・

 

「あっおい!!」

俺は足を止めた。

サファリ達がどこかに走って行く。

「待って・・・・・」

俺が追いかけて行こうとしたら、シャオンが止めた・・・・・

 

「あの二人なら大丈夫だから・・・・・僕達は早く祭壇に!!」

「でもよ!!」

「君がいかないと話が始まらないし!!」

普段のシャオンからは想像できないほど、威圧感があった。

 

「あ・・・・あぁ・・・・」

 

とりあえず、俺達二人は祭壇の方に行く事にした。

 

 

 

 

 

 

 

つづく・It continues.    →     NEXT.No5

 

 

 

~各章事の視点まとめ~

 

第十五章=前半・紅月

    =後半・ウォイス

第十六章=前半・???

    =後半・紅月

第十七章=スパーク

第十八章=前半・スパーク

    =中盤・サファリ

    =後半・スパーク

 

 

はい!!あとがきに入ります!!

今回は、ほとんど進んだ感がないのですが、要領にしてすでに八千字は超えておりますねwwww

過去最大の長さですwwwwはい

途中でスパークの過去の話がちょびっとだけ出てきました。

幼い頃、彼に何があったのか・・・・・・近いうちに小説出します!!

地味に、エピローグだけで五ページも使ってるんですwwwww

まぁ、気にしない気にしない(殴

 

今回も閲覧有り難うございました!!

 

    五話へ続く  

 

                            H.24.7.13.AM.11:55     著:影楼@黒羽

                        原作・漫画:黒羽@影楼

                  掲載サイト:動くメモ帳

一人は言う、「戦いなど虚しいだけ』 一人は言う、「僕を一人にしないで』 一人は言う、「人それぞれで良いのだ』 一人は言う、「片方を守る者、もう片方を失う」 四人は言う、「この物語を作るのは自分たち自身なのだ。』と、 だから僕は守る、彼女に頼まれたあの子と、この世界の運命を・・・・・・・・