2013-03-23から1日間の記事一覧
第二十七章〜恩師と王子〜 どうしよう、さっき道ばたで起きていたごたごたのお陰で、足止めを喰らってしまった。それに、民衆が逃げる時に腕を怪我してしまった。 「スパーク達、大丈夫かな。」 人混みが退いてから、その先では一人の女性が倒れていた。僕は…
二十五章〜現夢〜 「なぁ、あんた何もんだ?」 神殿の側まで走って、そのまま路地裏に逃げ込んだ。皆の息が整うのを待ってから、赤毛の犬が俺に聞いてきた。 「気まぐれな守護者、放浪人だな。さっきは助かった。ありがとう。」 そう言って、あの人に良く似…