黒の国〜影の森〜

誰しもハッピーエンドな訳は無いのだから。バッドエンドはすぐ其処まで来ている。

長編オリソニ小説〜永久の月光花〜No3

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  • これは、別のサイト「動くメモ帳」にて公開中の長編オリソニ漫画の小説版です!
  • 漫画とは少し表現が変わっていたり、会話文等が少し変更されている箇所もありますが、基本ストーリーは一緒です!
  • まだまだ漫画は始まったばかりなので、続きの話が出来次第二巻、三巻、と更新して行こうと思っております。
  •  尚、二巻から先は書き下ろしになりますので、pixivの方には出しておりませんのでご注意ください。
  •  誤字、脱字等がございましたら言ってください。 

 

 

この小説を読む際のご注意


・この小説は、あくまで私のオリソニ、を中心としたオリジナル小説です。
・この小説と、ほかのサイトにうPした漫画をセットで読んでいただくと、また面白いと思います。
・この物語の舞台は、ソニック達がいた、100年後の世界です。
それをご了承の上でお読みください。OKな方のみどうぞ

 

 

 

第十・五章〜悲しきアポトスの悲劇~

             〜エピローグ〜

 

 

 

こいつが本当に◯◯◯◯なのか・・・・・

 

 

幼くして、両親を失った少年はこのアポトスの街の大教会「ロセプタル教会」の一人の修道女に引き取られ、暮らしていた。

 

少年はある勇者の子供だ。だが性格は勇者とは正反対の性格だった。

泣き虫で、触れると壊れてしまいそうなくらい純粋な子。

少年はある日、一人の魔導士の娘に会った。

まさかこれが、あの王国を一つ消すほどの悲劇を起こす事になるなんて・・・・

 

 

・・・・・誰も思ってはいなかった

 

 

少年はすぐ少女と打ち解けた。でも少女は決して森から外には出てこなかった。

 

ある日、少女は少年に催眠術をかけ、操り、力を開放させた。

操られた少年は、少女の予想を遥かに上回るほどの能力を持っていた。

どうしてこんな事になってしまったのか・・・・・

もし、少年と彼女が出会う事がなければ、きっとこの悲劇は起こる事はなかっただろう。

そして、エメラルドが盗まれる事態も・・・・・守護者であるソシアが生き延びる事も・・・・・・・変わっていたかもしれない・・・・・

 

 

 

 

第十一章〜悲しきアポトスの悲劇~

 

 

 

 

「これって幻じゃないんだよな、本物なんだよな・・・・・」

目を疑ってもおかしくない、振り向くとさっきまで俺達が居た街には、面影一つ残らず全て消え去ってしまったからだ・・・・・

リズアも驚いているようで顔が引きつっている。

俺は、リズアの手を引いてその場を去った・・・・・

 

 

      〜約二時間前〜

 

 

「ふぅ〜やっと着いたな!!宗教の街アポトス!!」

これで遂にカオスエメラルドが見れる訳だ。

俺達は各地を旅しているのだが、今までカオスエメラルドを公開している場所はなかった訳で、ここが初めてだ。

「兄上、あまりうろちょろしないでください。逸れます」

そう注意したのは俺の妹で、兄の俺よりもしっかりしているリズアだった。

「大丈夫だって、俺は逸れねぇよ」

「そんなことを言って、前の街で逸れたのはどちら様でしたか?」

うぐっ

なかなか痛い所を突いてきやがる・・・・

「分かった分かった、今そっちに行く」

そう言って、人混みをかき分けて進もうとしていると、一人の少年にぶつかった。

身成からして、あの教会の子供だろうか・・・・・・・

「おっとごめんよ、大丈夫か?」

そっと手を差し伸べると、払いのけられた。

「俺に触るな」

少年は俺の手を払いのけると、走り去った。

彼の瞳には、陰りしか映っていなかった・・・・・

何故こんなにも悲しそうな瞳をしているのか・・・・・

全く分からなかった・・・・・・・・

 

なんだか嫌な予感がする・・・・・・

「リズア、帰るぞ」

「はい」

リズアは俺に反論する事なく、頷いて俺の後に着いて来た。

リズアもまた、彼の様子がおかしい事に気がついたのだろうか・・・・・

 

 

 

第十二章〜少年の記憶〜

 

 

 

「お帰りなさい、どうしたの?」

知り合いの修道女に声をかけられた。

カオスエメラルドを貸してほしいんだ。」

貸してくれないと分かっている、だから奥の手を使うんだ。

『教会事ぶっ壊せ』

彼女の言葉が頭の中で木霊する。

大丈夫、エメラルドは壊れないから

きっと・・・・・

 

「だめよ、そんな事、ソシア様に怒られてしまうわ。一体何に使うの?」

「僕ね、この世界を一から作り直すんだ。そして、こんなつまらない世界を壊すんだ。紅月様のためにね!!」

そういって力の限りの能力を、地面に叩き付けた。

空から光が落ち、光が街を飲み込んでゆく、消えた街の後には、人々は一瞬にして跡形もなく消えた。教会の中には煌煌と輝くマリンブルーの宝石が落ちていた。

 

 

 

僕はそれを拾い上げ、お姉ちゃんに渡した。

そして、僕は力つきて倒れた。

「あれ、どうしてここにいるんだろ」

周りを見渡す。森の中だ。確か僕はお姉ちゃんに呼び出されて・・・

そこから先の記憶が・・・・・無いんだ・・・・・

 

帰ってみると、街は吹き飛んでしまっていて、何も無かった。

 

何があったんだろう・・・・・・・・

 

 

 

 

 

第十三章〜夢の中〜

 

 

 

 

 

「こんなところかな」

ニコルは話を終え、俺達に笑顔で語りかけた。

「この世界には、善と悪ノ二つがある、でも、どちらとも正しいとは言い切れないよね。君達がしようとしている事は本当に正しい事なのかな?相手の方が正しかったりして・・・・・まぁ、僕には関係ないけど。』

そう言うと、彼奴はリビング方に消えてった。

あとから、

「あ・・・・・今日はもう遅いから、僕の家に泊まっていきなよ。』

と、言う声が聞こえて来た。

 

そう言えば、もう日がとっぷり暮れていた・・・・・

 

 

その日俺は、不思議な夢を見た。

 

 

 

気がついたとき俺は、白い世界にいた。

 

スパークさん・・・・・・・・・・

スパークさん・・・・・・

 

聞き覚えのある声が何処からとも無く聞こえて来た。

「その声はフィートか?』

「お久しぶりですね。スパークさん』

背後からフィートが、スッと出て来た・・・・・・

「此処は・・・・』

「ここは、あなたの夢の中です。」

フィートは続ける。

「実は、あなたに伝えたい事があってきました。』

そう言うと、フィートは語り出した・・・・・

 

 

百年前、ここの世界にはマイルス・テイルス・パウアー

と言う方がいました。

彼は、英雄ソニックの右腕のような存在だった・・・・・・・・

彼は、旅の後ある一件のうちへ行きました。

そして、フィートの所にも・・・・・・・

彼は来るなりこう言った。

「僕はもうだめだよ・・・・・ソニックも死んじゃったし、もうどうすれば良いか・・・・・』

分かんないよ・・・・・・

そう言って彼は泣き出した。

私は彼を慰めながらこう言いました。

「あなたにも何か、出来る事があるのではないのですか?ソニックに最後・・・・言われた事はありませんでしたか・・・?』

そう言うと、彼はハッと顔を上げた・・・・・・

「そうだ、僕それを伝えにここまできたんだ!!忘れてた!!」

そう言うとテイルスは、こう話した。

彼が死ぬ直前に言った事・・・・

「今度の選ばれし者がくるとき、最初に行くべき場所は、神秘の地[エンジェルアイランド]、そこでマスターエメラルドの声を聞け・・・・って」

「分かりました・・・・・テイルスさん、その事は彼に必ずお伝えいたします・・・・・なのであなたはソニックさんに無事お伝えできた事を知らせに行ってください・・・・・・』

「分かったよ、僕はソニックに知らせに行って来る・・・・・・ありがとう・・・・・フィート」

そう言うと、テイルスは糸が切れたかのようにその場に倒れ込んだ・・・・・

「お礼を言われるほどの事はやっていませんよ・・・・・・」

そう、これが、彼の最後だった・・・・・・・

 

 

「後は頼みますね。スパークさん』

話し終わったフィートは、スッと消えていった。

 

 

 

 

 

第十四章〜エンジェルアイランドへ〜

 

 

 

 

はっ!!

気がついたら部屋の中、そう言えばニコルのうちに泊まったんだった。

外には、朝日が煌煌と輝いていた。

 

 

 

「えぇ!!天使島(エンジェルアイランド)!?」

「あぁ、これからすぐにでも出発する。』

いきなりスパークが言った。

言動はもちろん夢の中のフィートとか言う人のせい。

あんまり信じられないよ・・・全く・・・・

 

その事をニコルに話すと案の定

「うん分かった、いってらっしゃい!天使島は、ここから東に北上すれば、三十分ほどで着くよ!!」

と、鵜呑み。

シャオンも行く気満々!!

残るのは私だけ・・・・・

もちろん付いて行くけどね。

 

 

「あのさぁ、悪いんだけど、俺も連れてってくれないかな?』

ニコルの家の前で、遠慮がちに話しかけて来たのは、昨日、私が筆で飛ばした犬。

名前は・・・・・確か、

「ステタ!!』

「ち・が・う!!ステア!!』

「ごめん、何で?私達があんたを連れて行かないといけないの?」

私が聞くとこう言った。

「いや、あのな、ついてきたいだけn・・・・・」

「なぁ〜にその理由、こっちは世界をかけて旅に出てんの!!」

「だから、俺だって・・・・・手伝いたいんだ!!世界を救いたいんだ!!」

「頼むぜっ!!」

そう言って、頭を下げるステアを目の前にして根負け

「はいはい、分かったよ・・・・・・じゃあ付いて来て・・・・・」

そう言ってやると、彼は喜んで後から付いて来た。

こうして新しく、ステアが仲間入りを果たした。

スパーク達に事情を説明して、皆で出掛けようとした最中、ニコルが叫んだ。

「おーいスパーク達、地図、地図忘れてるよ〜」

「あ、やっべwww」

「おバカ・・・・・・・」

これから大丈夫かしら・・・・・・・

彼奴の馬鹿っぷりに呆れながら、私は彼の運転する(?)雷雲『雲ちゃん9号」(名称)に飛び乗り出発した・・・・・・

 

 

 

こうして私達は、天使島に旅立ったのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

つづく・It continues.    →     NEXT.No.4

 

 

 

 

 

 

はーいあとがき・・・と言うより解説wwww

 

 

 

 

  ~章ごとの視点~

 

・十・五章=???

・十一章=ウィル・ザ・ホーク

・十二章=謎の少年

・十三章=前半・スパーク・ザ・ヘッシホッグ

    =後半・フィート・ザ・タイガー

・十四章=サファリ・ザ・リグレー

 

 

 

 

 

お疲れ様でした。

そろそろ終わります!!

 

四話へ続く・・・・・・・・・・

 

 

          H.25.7.13.PM.7:45     著:影楼@黒羽

                        原作・漫画:黒羽@影楼

                  掲載サイト:動くメモ帳

 

一人は言う、「戦いなど虚しいだけ』 一人は言う、「僕を一人にしないで』 一人は言う、「人それぞれで良いのだ』 一人は言う、「片方を守る者、もう片方を失う」 四人は言う、「この物語を作るのは自分たち自身なのだ。』と、 だから僕は守る、彼女に頼まれたあの子と、この世界の運命を・・・・・・・・