黒の国〜影の森〜

誰しもハッピーエンドな訳は無いのだから。バッドエンドはすぐ其処まで来ている。

長編オリソニ小説〜永久の月光花〜No2

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  • これは、別のサイト「動くメモ帳」にて公開中の長編オリソニ漫画の小説版です!
  • 漫画とは少し表現が変わっていたり、会話文等が少し変更されている箇所もありますが、基本ストーリーは一緒です!
  • まだまだ漫画は始まったばかりなので、続きの話が出来次第二巻、三巻、と更新して行こうと思っております。
  •  尚、二巻から先は書き下ろしになりますので、pixivの方には出しておりませんのでご注意ください
  •  誤字、脱字等がございましたら言ってください。 

 

この小説を読む際のご注意


・この小説は、あくまで私のオリソニ、を中心としたオリジナル小説です。
・この小説と、ほかのサイトにうPした漫画をセットで読んでいただくと、また面白いと思います。
・この物語の舞台は、ソニック達がいた、100年後の世界です。
それをご了承の上でお読みください。OKな方のみどうぞ


 

 

 

 

第六章〜影の話〜

 

 

 

 

 

カツカツカツ・・・・・・

 

暗い基地の中、私の足音だけが響く・・・・

やがて、一つの扉の前にたどり着く。

ドアをノックして部屋の中に入る。

部屋の中には、この計画の執行者、「ライザ」や、二番隊隊長の「シャーナ」、他に牢屋番の「ザルガ」がいた。

そしてこの私、「ミズカ・コオリ」が加わり、人数は4名となった。

結局の所、他の者達は頼まれたミッションをこなしに出ているようだ。

 

ライザは私を見て、こう尋ねた。

「偵察の方はどうだった?」

「遂に光が・・・選ばれし者達が動き出しました。敵の人数は三人、私一人でも楽に倒せそうな人数です。」

「じゃあさっさと殺しちゃえば良いでしゅ」

 

横からシャーナが口を挟んだ。

「いや、殺さない方が良いと俺は思う。」

ザルガは言う。シャーナは不思議そうな顔押して、ザルガの顔を覗き込む。

「なんででしゅか?」

「何となく・・・だな・・・・それに、気になる奴がいてな」

「気になる奴とは?」

ライザが問う。

「選ばれし者の左にいる針がボッサの針鼠・・・・どっかで見た事があるような気がしてな・・・・・」

 

「ふぅん、まぁいいんじゃないですか。殺すのは一旦諦めて、彼等を観察しましょうよ、放っといても、勝手にエメラルドを集めてここに戻ってくるのでしょう?」

私は笑いながら言う。

(と言っても私は元々笑っているから特に変わらないのですが・・・)

それに、最後のカオスエメラルドは我々の手にありますし・・・・・ね

 

 

 

 

 

第七章~光の街リストア~

 

 

 

「まだつかねぇのかぁ~?」

俺は前方を歩くサファリに聞く。

「まだに決まってんでしょ!!元々私たちが住んでる所は田舎だから一番近いリストアでも一日はかかるのよ!」

「ちぇっ、つまんねーの」

俺は頬を膨らませた。

 

「はいはい、急いで行けばすぐにつくから、そんなにふて腐れていると、全然進めないじゃん」

後ろからシャオンが声をかけ、俺の背中を押す。

「シャオンの言う通り!!、急げばすぐにつくから、ね?」

サファリも言う。

「へいへい、分かったから、シャオン、俺の背中押すの止めろくすぐったい」

そう言い手を払いのける。シャオンときたら、「ふーん」なんて言って肩から手をを外した。

 

しばらく行くと、町並みが見えて来た。

「もしかして、あれか?光の街ってのは」

「うん、多分ね。」

多分ねって適当にあしらうなよwww

そう心の中で突っ込みを一つ入れた所で、後ろから声が聞こえて来た。

 

「おーい、お前らぁーどこいくんだぁー俺も連れてってくれぇー」

振り向くと一日くの犬がそこに立っていた。

仕方が無いから、三人で一緒にこう言った。

「黙れパトラッシェ!!お前に食わせる飯はねぇ!!」

するとその犬が駆け寄りながらこう叫んだ。

「俺はパトラッシェじゃねぇ~ス~テ~ア~だぁ~」

めんどくせぇ奴、俺は思った。そしたらサファリが愛用の筆ペンを持って彼奴の方に駆け出した。

「付いて来んなぁ~このストーカーやろ~」

 

ボカッ

 

耳障りな音がして、振り向くと、あの犬はサファリに筆で空の彼方にぶっ飛ばされていた。

「さぁて、これでいいわね。さっさと行きましょう!!」

不適な笑みを浮かべながらサファリは言った。

「あ・・・ああ」「う・・・うん」

俺達二人は、頷いた。

 

 

 

 

第八章~街での襲撃~

 

 

 

今日は待ちに待った本の発売日!!

僕は財布を片手に握りしめて家を出た。

 

行くのはお得意先の本屋「TU●AYA」だ。

「いらっしゃいませ!!」

いつもと変わらない店員の挨拶、でも今日は特別に感じる。

 

とりあえず、新書コーナーを覗く

あるかなぁーなんて覗いたら、一番高い棚の所に探していた本が・・・・

車いすに乗っている僕じゃ、もちろん届かない訳で、店員さんを呼ぼうと思ったら。周辺に店員さんが一人もいない。さっきまでのハッピー気分は何処へやら・・・・・僕はその本を目の前にして落ち込んだ。

 落ち込んでいてもきりがない。僕は自分で取ろうと必死に手を伸ばしてみる。

案の定、後少しで届きそうだ。

後少し・・・・・あと少し・・・・

 

ズリッ

 

「あっ」

僕とした事が、車いすのタイヤにロックをかけ忘れてしまった。

(もうだめ、倒れちゃう・・・・)

そう思った矢先の事だった。

僕に手が伸びてきて支え、体制を立て直してくれた。

「大丈夫?」

見た所、僕と然程年は変わらないようだ。

「う・・・うん」

「この本だよね、君が取ろうとしてたのは、危ないからこういうの今度から止めてね。店員さんとか呼んだ方が早いよ。」

そう言って渡してくれた本は、「紅月の悲劇」100年前に起こった悲劇をまとめた話だった。僕が取ろうとしてた本と一緒だった。

「ありがとう、良かったらお礼に僕のうちでケーキ食べない?」

「ケーキ!?」

そう言うと少年は目を輝かせた。

 

「僕は一人暮らしなんだけど、ホールケーキの大きなヤツを一つ間違えて買っちゃって、僕一人じゃ食べきれない量だから、どうかな?」

「うんうん、食べる食べる!!」

少年は今にも首がも取れそうなくらい首を縦に振った。

「あ、僕の名前はニコルって言うんだ。 きみは?」

「僕はシャオン、シャオン・ザ・ヘッジホッグ よろしくね」

「こちらこそよろしくね。じゃあ行こうか」

「うん」

 

そう言って僕たち二人はTU●AYAを出たんだ。

 

 

 

 

「おっ出て来た!!」

「そりゃ出てくるわよ!!入ったら出てくるはずなんだから。」

俺達は、先ほど本屋の中に入って行ったシャオンを向かいのコンビニの前で待っていた。

 

出て来たシャオンは見知らぬ少年と一緒だった。

俺達と年は同じくらいだ。

その少年は車いすに乗っていて、シャオンに押してもらって出て来ている。

 

「ごめんね車いすまで押してもらって」

「良いよ、ケーキごちそうになるんだもん」

そんな事を話しながら俺達の方に歩んで来た。

「きゃーっ」

突然悲鳴が聞こえ、俺達はそっちを見た。

そっちの方には俺達より少し年上の鳥が宙にいた。

少女は無言で側にあった看板を浮せてシャオンに向けて投げつけた。

 

「危ないっ!!」

俺は叫んだ!!

 

 

スパークが叫んだ。何事かと向こうを見る。

何と、コチラに向かって看板が飛んで来た。

 

何で看板?そんな事が頭を霞め、消えた。

 

「シャオン!!早く逃げよっ!!!」

ニコルは焦って僕に言う

看板はもうすぐ側に迫っている。逃げたって遅い。

「逃げたって遅い、僕があれ(看板)を壊す。」

「そんなの無茶だよ!!失敗したらどうするの!?」

「僕を信じて・・・・・ニコル・・・・・」

そう言うとニコルは黙った。

集中しろ・・・・・集中・・・・・

指先に力が集まる感覚がある・・・・・・

僕は目を閉じて、看板を壊す事だけを考えた。

 

ガスッ ドガッ ガシャンッ

 

目を開けるとそこには、ただの鉄の塊になってしまった看板と、人だかりがあった。

すると、人々はシャオンに盛大な拍手を送った。

シャオンは、何事かと首を傾げていた。

 

人だかりに混じっていた二人の軍人、ヴェルティンとケインは、目の前におこった事がまだ信じられず、ただ呆然と見つめているだけだった。

 

 

第九章~ニコルの家へ~

 

 

 

 

「まだ魔法は使えるのか・・・・」

その一連を見ていたリズアは、踵を返して飛去った。

その様子をシャオンはジッと見つめていた

 

 

 

「ありがとう、今日はシャオンに助けられてばっかりだったね。」

ニコルは笑いながら言う。

「うん、でも気にする事でもないから」

僕はそう答える。

 

「お前さっきすごかったぜ!!一体なんだったんだ!!」

スパークとサファリがこちらに駆け寄って来た。

「分かんない」

笑いながら僕は言う。

 

「ふーん、それって秘められた力って奴かwwwww」

「そうかもね」

「ところで、そっちの人は誰?」

サファリが尋ねる。

そこで僕は気がついた。ニコルがいた事に。

 

「あ、うん、えっとこの人は・・・・」

「ニコルです」

僕が紹介する前にニコルが言った。

「私はサファリ、で、となりのマヌケが、スパークって言うんだ。よろしくね!!」

「マヌケって何だよマヌケって。」

スパークは苦笑しながら言う。

「マヌケだからマヌケだって言ってんでしょうがっ」

サファリはそんなことを笑いながら言った。

 

「もしかして君たちは旅人?」

ニコルは聞く。

「あぁまぁな。」

 

スパークが言うと、これまでの経緯を話始めた。

スパークが選ばれし者だと言う事。

エメラルドを集めろとフィートに告げられた事。

 

全てを話し終わる頃には、さっきまであった人集りはいつの間にか、なくなっていた。

 

「ふーん、そんな大切な事をスパークは任せられたんだね。ところで君達はこの大陸にある、カオスエメラルドの位置は分かっているの?」

ニコルは尋ねる。

「いや?まぁ勘で回っている」

笑いながらスパークは言うとニコルは呆れたように、ため息をついた。

「勘・・・って・・・・野生の勘か・・・・」

もちろん!!とスパークが言うと、なおさら頭を抱え込んだ。

「僕の家にね、僕のお爺ちゃんが、マイルスさんっていう方から貰った。エメラルドの場所を記した地図があるんだ。良ければあげるから、持って行ってもらえるかな?」

どうせ僕が持っていても使い道無いから。とニコルは付け加えた。

「よし、じゃあ貰おう!!」

スパークはそう言い、地図は何処だ?と付け加えた。

 

ニコルは苦笑しながら答えた。

「僕のうちにあるから、一緒に行こう、ケーキもあるし。」

やっぱり彼等もケーキという文字に誘われたらしく、目を輝かせて付いて来た。

 

一体彼等はどんな田舎から来たんだろう?

 

第十章~10年前の悲劇~

 

 

コトン

 

目の前に、切り分けられたホールケーキが並べられた。

ニコルが言ってたように超特大サイズだった。

僕でもこんな量、食べきれるかどうかは定かではないくらい大きかった。

 

どうしてこんな物を頼んでしまったのか彼に聞いてみると、彼は通販で注文したんだとか、開けてみたらでか過ぎて、今の今まで取っていたらしい。

 

向かい側を見るともうスパークは半分以上食べ終わっていた。

彼の胃袋はどれくらいの大きさだろうか・・・・・

 

ニコルは、地図を持って来て、テーブルの上に広げた。

まだスパークはケーキを貪っている。

それを、サファリが叩いて止めさせた。

 

「一応この目印の所がカオスエメラルドがあるとこなんだ。」

地図には所々にマークが付いている。

 

ここで僕は気付いた。

「これじゃあエメラルドが一つ足りないよ。」

「うん、そうなんだ。ほんの10年前まではあったんだ。でも、街事消された。街の名前は・・・・・・[アポトス]」

そこまで言うと、スパークとサファリの様子が変わった。

 

「教えてあげる。10年前の悲劇、[アポトスの悲劇を]・・・・・・」

そう言って、ニコルは不適な笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく・It continues.    →     NEXT.No3

 

 

 

 

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はーいあとがき・・・と言うより解説に入ります!!

 

新婚ほやほやの影楼でぇーっす!!

なんと、今回は漫画の二話と三話をまたぐ感じで、小説を書かせてもらいました!!

 

一応章ごとの視点をまとめておきます。

 

・六章=ミズカ・コオリ

・七章= スパーク・ザ・ヘッジホッグ

・八章=最初・ニコル 

   =中盤・スパーク・ザ・ヘッジホッグ

   =最後・シャオン・ザ・ヘッジホッグ

・九章=シャオン・ザ・ヘッジホッグ

・十章=シャオン・ザ・ヘッジホッグ

 

はい、こんなところですかね。

後半はほぼシャオンですね・・・分かります((

 

実際の所、オリソニ漫画の時と、小説の時とは若干セリフやシナリオが違っていまして、一部抜けていたりしています。

コンビニだった所が、TU●AYAになっていたり

岩だったのが、看板になっていたり・・・・・

小説にするとおかしい物とかは変えています。

もしかすると四話と三話が混じったりするかもです。

 

あと、漫画にはなかったシャオンの能力が出てきました。

はい・・・・。

一応彼の設定は、この時代では体術なんですよwwww

これ以上言うとネタバレなんで、続きは本編の[紅月の月光花](まんが)やporu様の[幻想の紅月](小説)でお願いします。

漫画と小説のバランスが全然取れてないので、急いで後二話位書きます。

小説ばかりに気を取られていると、今度は漫画が大変な事に・・・・なんてなったら大変ですねwww

頑張ります!!

 

 

長くなってしまいましたが、ここまで見てくださった皆様、

誠にありがとうございました!!

 

では終わります!!      

 

           制作時間・五時間半

              著・影楼@黒羽

              絵・黒羽@影楼

      

             H.25.78.PM.12:50  by黒羽

一人は言う、「戦いなど虚しいだけ』 一人は言う、「僕を一人にしないで』 一人は言う、「人それぞれで良いのだ』 一人は言う、「片方を守る者、もう片方を失う」 四人は言う、「この物語を作るのは自分たち自身なのだ。』と、 だから僕は守る、彼女に頼まれたあの子と、この世界の運命を・・・・・・・・