黒の国〜影の森〜

誰しもハッピーエンドな訳は無いのだから。バッドエンドはすぐ其処まで来ている。

長編オリソニ小説〜永久の月光花〜No5

 

  • これは、別のサイト「動くメモ帳」にて公開中の長編オリソニ漫画の小説版です!
  • 漫画とは少し表現が変わっていたり、会話文等が少し変更されている箇所もありますが、基本ストーリーは一緒です!
  • まだまだ漫画は始まったばかりなので、続きの話が出来次第二巻、三巻、と更新して行こうと思っております。
  •  尚、二巻から先は書き下ろしになりますので、pixivの方には出しておりませんのでご注意ください
  •  誤字、脱字等がございましたら言ってください。 

 

この小説を読む際のご注意


・この小説は、あくまで私のオリソニ、を中心としたオリジナル小説です。
・この小説と、ほかのサイトにうPした漫画をセットで読んでいただくと、また面白いと思います。
・この物語の舞台は、ソニック達がいた、100年後の世界です。
それをご了承の上でお読みください。OKな方のみどう

 

 

 

 

 

 

 

第十九章~守護者シャーレク~

 

 

 

「なぁ、分かってくれよ・・・そのエメラルドは世界を救うのに必要なんだよ」

「そっそんな事、僕は聞いてません!!僕はただ、選ばれし者と、話をするだけです。それに、マスターエメラルドはお貸しする事は出来ません!!」

足元で小鼠が一匹火だるまになっている

さっきの砲撃にでもあたったのだろうか・・・・・

マスターエメラルドの守護者シャーレクは魔導士に噛み付くように言う

 

「ここは神聖な場所です。争い事はお控えください・・・・・」

「まったく、このエメラルドが世界を救うのに必要だってんのによぉ」

(何が世界を救うですか、こんな事をする方が世界を救うなどと・・・)

 

「戯け!!貴方のような野蛮な方がこの世回を救うなどとは!!」

「そう、あったりぃ~俺は世界なんかはすくわねぇよ、我らはこの世界を作り直す闇の破壊者、紅月様の思うがままにこの世を正す者!!そして俺は、テノール・ザ・ヘッジホッグお前からマスターエメラルドをいただきに来た!!」

「あ・・・・・紅月・・・・・そんな馬鹿な・・・あれは、封印されたはずでは・・・・」

「片方の人柱が溶ければ封印は溶けたも同然さ、上の者から必要とあれば、貴様を殺しても構わないと指令が下っている。」

さぁ、どうする・・・・そう言い手を差し出すテノール

 

(私はどうすれば・・・・・・)

 

「いえ、渡しません、私は最後までこのエメラルドとともに命を共にすると誓ったもの、貴方などには絶対に渡しはしません」

そう言いマスターエメラルドの前に立ち塞がる。

「フッ笑わせるな、でも俺の命がかかってんだ。悪ぃが死んでもらうぜ」

「っく・・・・・」

死ぬ・・・僕は死ぬ・・・・

 

 

ドゴッ

 

 

側で不協和音がした。きっと僕はもう、幽霊か何かかな・・・・・

「ク・・・・くそっ」

「えっ」

驚いて目を見開いた。

「後方不注意だよお兄さん」

目の前に倒れたのはテノールだった。

僕はしばし目の前の光景に驚いてその場にたたずんでいた。

 

「大丈夫?」

そう言い振り向いた少年は、おっとりとした口調で尋ねた。

「は・・・・はい・・・・」

僕は彼の手を引いて立ち上がった。

 

「おーい!!シャオーン速いって・・・」

そう言い、少し息を切らしながら到着した少年は彼の事をシャオンと呼んだ。

「助けてくださりありがとうございます。僕はこの神殿の守護者のシャーレクです。」

そして一礼

 

「僕はシャオン、で、こっちがスパーク」

「よろしくっ!!」

とスパークは軽く手を挙げた。

 

そこで気がついた。

スパークが醸し出す不思議な空気に・・・・・

それと同時に、マスターエメラルドが反応する

「エメラルドも感じているのですね・・・・・もしや貴方は選ばれし者ですか?」

そう言いスパークに尋ねる

「え・・・・あ・・・あぁ」

「さすが、マスターエメラルドの番人だけはある」

「い・・・いやぁ~」

そう言い僕は照れて頭をかく

 

「そういえば、あの魔導士様はお亡くなりになったのですか?」

「いや、気絶しただけだよ。そのうち目を覚ますよ」

そう言い笑うシャオン

 

「そ・・・・・そうですか・・・・」

ホッと胸を撫で下ろす

この場所で、獣が死んだとあらば、マスターエメラルドに悪影響を与えかねませんからね・・・・・・

 

すると向こうから何やら足音が・・・・

「せ・・・・先輩~遅れてくみませんでした。」

その少年はテノールの前で立ち止まり、報告をする

「村の者達がなかなか言う事をk・・・・」

気絶しているテノールの前でペラペラ喋っていたかと思ったら、いきなりその場で固まった。

「せ・・・・・・・・先輩?」

どうやら彼はテノールとか言う魔導士の後輩らしい

 

「あぁ彼ならそのうち起きるよ」

「君達?僕の先輩をこんなにしたのは」

「うん、困っている人が居たっぽかったからね」

そこを普通に言ったシャオン

 

「選ばれし者・・・・・君達は、重罪です・・・・・」

そう言うとその後輩らしき少年は、天高く手を掲げた。

「僕は∞(ムゲン)、君達には先輩が味わった痛みを、君達にもたっぷり味わってもらいます!!」

 

そう言い、ムゲンはスパークに襲いかかった・・・・・・・

 

 

 

第二十章~闇の首謀者

 

 

 

はぁっはぁっ・・・・・・

 

一体何処まで走り続けているのだろうか・・・・

前には赤い毛をゆらしながら、ステアが走っている

 

先ほどからずっと同じペースで走り続けている・・・・

一体彼奴はどれだけ体力があるのだろうか・・・・

この時ばかりは体力の無い自分を恨んじゃうよ・・・・

 

 

いつの間にか森の開けた所にたどり着いた。

「あいてっ!!どうしたのよステア・・・・・」

いきなりステアが止まって、彼奴の背中に激突してしまった・・・

 

あー鼻が痛い・・・・

 

「あそこ・・・・・・」

ステアが指差す方向には

一本杉があった。その杉の木のてっぺんに人影が・・・・・

 

「ふーん、女かぁ・・・・・もーちょい骨のある奴を期待してたんだけどな・・・・」

ため息をつき、そいつはいきなり話し出した。

 

「へ?今なんて言いました?」

「はぁ・・・・・・」

するとそいつは羽を羽ばたかせ、地上に降りてきた。

 

「お前は弱そうだなぁって、言ったんだよ!!」

 

「何よそれっ!!あんた、人に対してその言い草は!!失礼でしょっ!!」

そう言い、そいつに筆を向ける。

「・・・・・何だ、いきなり・・・・」

そいつは目を見開いた

「珍しい奴だな・・・・・俺に刃向かう奴なんて・・・いつもならガタガタ震えて命乞いをするのにな・・・・・」

「私はフツーの女とは違うの!!わかる!?」

「分かんねぇよ」

「隙ありぃっ!!」

そう言い横からステアが飛び出して来た

 

「なるほど、お前は囮ってわけか・・・・」

「へっ!?」

そう言えばぶつかった辺りからステアの姿が見当たらなかった気がするけど・・・・いつの間に・・・

すると、そいつは飛び上がり、ステアの方に向いた。

 

「ふーん、まぁいい俺はセクトだ・・・・・・まさか・・・・相手が二人いるなんてなぁ・・・・・」

「!?」

ステアは目を丸くした。

「ねぇ、犬さん?」

 

ゴシュッ

 

簡単居自己紹介をすませ、ステアの腹に一発蹴りを入れた。

 

ステアは激しく地面に叩き付けられ、土煙が上がる。

「わりぃわりぃ、ちっとばかり力が入りすぎた。」

「ステアっ!!」

そう言い、ステアに駆け寄る

「大丈夫?あんた、いつの間に」

「ゲホッ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・畜生、バレたか・・・・・」

ステアは地面に血を吐きながらもセクトと名乗った奴を睨んだ。

「にしてもひでえんじゃねぇのか?二対一ってぇのはよぉwww」

そう言いながら、こちらへジリジリと迫って来る

「だからなによ・・・文句でもあんの?」

 

「俺にもハンデをくれよ・・・・」

「は?」

いきなりハンデって・・・・・何それ・・・・・美味しいのかな

「はあっ?って顔してるな、まぁいいや」

そう言うと、彼の足元から何やら黒い物体がぬっと出て来たそして、人形になりながら一つ・・・二つ・・・・三つ・・・・見る間に十体ほどの数になった・・・

 

「こいつらは簡単に言うと悪霊だ、俺が言うのも何だが気をつけろよ。俺の力を持ってもこいつらを抑える事はきわめて難しい」

「ふーん、悪霊ねぇ・・・・・作者がなんだか好みそう・・・・・」

強い・・・か・・・なんかおもしろそう・・・・

 

「言っとくがおれは、相手が女だろうと手加減はしない」

「分かってる、こちらからもそれは願い下げだわ」

 

「「勝負は楽しくなくちゃ・・・・・」」

 

 

 

同じ頃スパーク達

 

「許しません!」

「ちょっいきなりかよっ!!」

飛びかかって来たムゲンをぎりぎりで躱す。

ムゲンは躱され、近くの地面に素っ転ぶ。

 

「何なんだよ一体・・・・・いきなり飛びかかってきやがって・・・」

マジで俺何もやってないんですけど・・・・・

「二人とも重罪です。この僕が、君達二人を罰します。」

 

こいつ・・・・心を読めんのか・・・・!?

 

「勘です」

「いやいやいや、今100%読んだよね、俺の心の中」

 

「いや本当マジで俺、シャオンとは関係無いから・・・後で来たんだよ、俺巻き添えだよ・・・なぁシャオン」

「本当、君の先輩後方不注意だったよ、後でちゃんと注意しておいてあげてね」

って、何言ってんだこいつ・・・・・

 

「シャオン・ザ・ヘッジホッグ・・・・ライザ様から話は聞いてます。あの方の申していた通り、記憶が一部、抜け落ちてるみたいですね・・・・・」

「何の話だよ・・・・ライザって・・・・・」

シャオンと何か関係があんのか・・・・・

 

「誰、その人・・・・」

シャオンは知らないみたいだな・・・・

「見つけ次第、殺せとの命令もね!!」

そう言い、今度はシャオンに襲いかかった。

 

「んー、なんかこう、初心者かな?蹴りが甘いよ」

そう言いムゲンを蹴り飛ばす。

「ううっ」

彼は、大木にぶつかった勢いで気絶してしまったようだった・・・・

 

 

第二十章~アファレイドの王女~

 

 

「これで二人排除完了・・・・かな?」

シャオンはそう言い笑う

 

「すごい・・・・・」

僕はその光景を唖然としたまま見ているしかなかった・・・・

あの二人をほんの少しの時間で・・・・・

 

その二人はと言えば、仲良くハイタッチなんかしている。

 

「どうも、ありがとうございます。あなた方がここに来た理由は分かっております。ここにあるマスターエメラルドの声をきk」

「きゃースパーク様っ!!」

「うぇえぇいっ!!」

 

「おい雨津、何してんだよスパークがびっくりしてんじゃねぇかよ」

 

真横からものすごい勢いで駈けて来た娘が、スパークに飛びついた。

なんかその付き添いらしき少年は苦笑しつつ、その様子を眺めている。

 

「はは・・・・あ・・・・・雨津、何でここにいるんだ?」

スパークはそっと彼女の腕を払い、聞く

 

「やだスパーク様ったらそれは私と貴方との愛のちかr」

「違うだろ、道案内していたら、たまたまこいつらが居たんだろ!」

そこにその少年が、つっこむ

 

「もう、晴乱ったらそんな事n」「嘘はだめだろうが馬鹿姫」

「バ・・・・・馬鹿姫って何よ!!あんた、アタシの護衛のくせして姫である私に向かって何言ってんの!このホモ!」

「今何つった馬鹿姫。この追っかけが、スパークが困っているだろうが」

「その前にあんたのホモ癖直してほしいですわ!!良い男を見っけるたびにナンパってあんた、どうかしているわよ!!」

「どうもしてねぇよ、俺はフツーだ」

 

「どう見てもフツーには見えないですわっ!!あなた、スパーク様に目つけてますよね?」

 

ギクッ!!

 

少年は、図星を疲れたようで、その場に固まる・・・・

スパークは何を言っているのか、まるで分かって無いようで

頭の上に?マークが浮かんでいる

 

「あのーあなた方は・・・・」

「「あ・・・・」」

二人はようやく気がついたようで、こちらを向いて一礼し、こう述べた。

 

「あなた様がマスターエメラルドの守護者様ですね。

私は、[アファレイド王国]から来ました。三代目王女、雨天乱舞(うてんらんぶ)ですわ。そして、この私の従者が雷天晴雨(らいてんせいう)ですわ」

 

「さっすが一国の王女だぜ・・・・・」スパークはそう呟いた。

 

「その、王女様がここへ何のようですか?」

 

「実はですね、本日ここに来ましたのは、あなた様に伝えたい事がございますとう者が居ましたので、連れて来た次第でございますですわ。」

 

 

 

一体その人物とは・・・・

 

 

 

               No.6へ続く・・・・・・・・・・

 

 

一人は言う、「戦いなど虚しいだけ』 一人は言う、「僕を一人にしないで』 一人は言う、「人それぞれで良いのだ』 一人は言う、「片方を守る者、もう片方を失う」 四人は言う、「この物語を作るのは自分たち自身なのだ。』と、 だから僕は守る、彼女に頼まれたあの子と、この世界の運命を・・・・・・・・