黒の国〜影の森〜

誰しもハッピーエンドな訳は無いのだから。バッドエンドはすぐ其処まで来ている。

長編オリソニ小説 〜永久の月光花〜No.12

  • これは、別のサイト「動くメモ帳」にて公開中の長編オリソニ漫画の小説版です!
  • 漫画とは少し表現が変わっていたり、会話文等が少し変更されている箇所もありますが、基本ストーリーは一緒です!
  • まだまだ漫画は始まったばかりなので、続きの話が出来次第二巻、三巻、と更新して行こうと思っております。
  •  尚、二巻から先は書き下ろしになりますので、pixivの方には出しておりませんのでご注意ください
  •  誤字、脱字等がございましたら言ってください。 

 

この小説を読む際のご注意


・この小説は、あくまで私のオリソニ、を中心としたオリジナル小説です。
・この小説と、ほかのサイトにうPした漫画をセットで読んでいただくと、また面白いと思います。
・この物語の舞台は、ソニック達がいた、100年後の世界です。
それをご了承の上でお読みください。OKな方のみどうぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第三十一章〜互いの信ずるもの〜

 

 

「なぁ、このまま彼奴を信じるべきなのか?」

「そうするしかなかろう。この世界を救うのに、あの方の持論は合っているとは思えないが、一応筋は通っている。」

「でもよ、さっきの奴らが本当にこの世界を滅ぼすとか言う敵なのかよ!?むしろ彼奴らの方が正しいんじゃないのか!?」

頼まれた事を彼奴に伝えて、王国の姫君達と別れた。ここはこの国で最も綺麗なところ。昔の悲劇で死んだ王もここが好きだったという。

それでもこの季節は少し冷たい海風が髪をなびかせる。それが心地よいのだが。

「しかし、彼奴らを裏切る訳には今更いかないだろう。人質として、この国全員の命が取られているのだからな。」

「そうだけどさ・・」

「それに、彼奴らの持論が違うと言う決定的な証拠も、論もないしな。」

「まぁ、そうだな・・・。俺達はとりあえず相手の懐に潜り込む事が先決だしな。信用されねぇと・・・・。」

そう言って、連れの彼は細く微笑んだ。

「そろそろ行こうぜ、暗くなるとここでも危ないだろ。」

「そうだな・・。」

それを私がいうや否や連れは駆け出した。何でも今日はテレビで特別放送があるとか無いとか・・・そんないつものような光景は、私を落ち着かせた。

別に彼奴らの側についた事に何も悔いてはいない。だが強いていうなら、私は・・・少々後悔しているかもしれない・・・・。

 

――――――――――――――――――――

 

 

「紅月様、大丈夫ですか!?」

「少々魔力がたりなかったな、あの女の体もあっちへ置いて来てしまった。」

闇一色の黒い部屋に、負傷したライザと、祭壇の上に亡霊のように形がおぼろげな紅月の姿があった。

この部屋は特殊な魔法で作られた部屋であり、この部屋のみ、紅月は対人と会話を交わすと事はできるが、危害を加える事はできない。

稀に声が機会音のようになる事があったりするようだが、それ以外は問題はない。

「体がなければこの世の者共に影響を与える事はできないではないか・・」

紅月はそう言い手からパシュッと炎を出すが、物に当たる事もなく、壁に当たったとたんに泡のようになって消えてしまった。

「まさか私もあのような魔術を使われるとは・・・私の失態でございます。」

「あやつには何の魔力もないはずだ!!何故ルシアでも届かないアーチメイジの技を使えたのだ!?」

「それは私にもさっぱり・・・」

「とりあえず、早くカオスエメラルドを集めるのだ。選ばれし者よりも先にだ!!」

「心得ております。」

「ならばさっさと行かぬか!早く全てを集めよ。我の復活のために・・・!」

「ですが、もう一人の人柱が見つからぬのです・・!これでは解除する事g「ならばその者と選ばれし者が集う時に殺めれば良かろう!!」

 

「分かりました、ではその通りにいたします・・・。」

 

私達は紅月様に全てをささげた。刃向かう者共は全員殺めよう。たとえ家族や友人、愛人だったとしてもだ。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

「君には大切な人はいないのか・・・。」

「な、何だよ急に!」

「ふと思っただけだ・・・君はよくこんな所で一日中僕の監視をしていられるな・・。」

「紅月様の命だしよ。それに飯は闇の住人ども(雑魚)が運んで来るしよ。」

「君は、僕が見た限り、僕が入れられた時からずっといるんだろう、ここに」

「あぁ、居るさ。別に外に出なくたって生きてけるしよ。はじめの頃は、外に行ってた事もあったけどよ。

当時の俺は入りたての青二才みてぇな奴だったしよ。まぁ、紅月様から牢屋の番を請け負った時は凄く嬉しかったぜ?」

 

正直あんたが自分から紅月様の力を開放してくれるとは思いもしなかったけどよ。そう言いにやっと笑う。

「ねぇ、人柱の人?」

「その呼び方はやめろ。」

「入ったときはずいぶん牢屋のそこかしこで何か企んでたみてぇだけどよ。今じゃすっかり大人しくなっちまって。さすが、学習が早いな。それが究極生命体って所か。」

「この牢はどうやら防御魔法で開きそうにないしな。破壊したとしても、このかせを外さなければ出ても意味はないだろう。」

「その通りだよ。全く。今更そんな答えが返って来るとは思っても見なかったけどねぇ・・・。」

その枷は特殊な金属でできている。ちょっとやそっとの力で壊れる事はないのだよ。この牢屋の格子もそうだ。さらに、この牢は出口がない。出るには誰かの力が必要。その上、防御魔法がかかっているから魔法を解かなくてはいけない。牢屋の中では魔法は使うことができない。つまり、ここから一人で出る事は不可能に近い。手助けをする仲間が必要だ。

 

「まぁ、この魔法を解くのも高度な技術が必要ってわけ。これも大きく言ってしまえば、あのウォイス・アイラスを誘き出す罠って訳ね。

あんたにいわせちゃあ、こんな屈辱はないよなwwもう一人の奴よりも先に解かれちまうし、捕まってあの、『永遠の魔導士』を誘き出す餌にされるとは可哀想だよ全くwwあんたがどんだけ傷ついたか」

 

「それが君達の手だろう。僕にもう一人のなを吐き出せと。」

「それもあるけどww」

キシシ、と彼は笑って地下から出て行った。

久しぶりに外でも見に行ったのだろうか。僕も見たい。久しぶりに。

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

第三十二章〜泡沫〜

 

紅月達の襲撃から三日が経った。未だにスパークが目覚める気配がない。

今もこうして代わる代わる見てるけど、たまに苦しそうに顔をしかめて唸るだけだ。ウォイスさん達はもう旅立って、屋敷には僕達とミルフィーユさんしか居ない。

今日も目を覚ます事も無く夜が明けて行った。

 

「お父さん。」

「どうしたよスパーク。また泣かされたのか?」

「うん」

「泣いたらせっかくの良い顔が台無しだぜ?折角俺に似ていい男なんだからよ」

そう言って頭を撫でられる。

「やだ。お父さんよりお母さんの方が嬉しい。」

そう言ってまた一つ二つと雫が零れた。

「だからな、そう泣いてるとまた揶揄(からか)われるんだぜ?」

全く、だれに似たんだかなぁ。と言って、スパークを肩車する。

 

「高いだろ?今のお前、父さんより高いんだぞ。」

そう言って笑う。

「お父さんよりも?」

「あぁ、お前はいつ、父さんをこすかな。スパーク、辛いのは今だけだ。いつかはこんな事もあったって笑える日が来るさ。」

「・・・・・うん。」

「そういや今日な、ガナールがくるんだぜ。折角だし何か魔法で出してもらおうぜ、彼奴は色んなとこに言ってるから異国とかの面白い話しも聞けるかもな。」

そう言ってスペードは笑った。

「僕、兎さん出してもらいたい!!」

「へぇ、何でだ?」

「兎さん捕まえられないから。じっくりと見てみたいんだ!!」

「そうか、良いと思うぜ。出してもらえよ。」

「うん!!」

スペードは笑った自分に再び笑いかけて、スパークの足を地につけた。

「んじゃあ、うちまで競争って事でな」

そう言って自分を置いて走ってゆく。

「まって!!」

 

追いかけても父親の背は遠くなるばかり、あれ、こんなにうちまで遠かったっけ。立ち止まって辺りを見回せば、見た事の無い真っ黒な世界。

「お父さん・・・?どこ?」

歩こうとしたら、足元の黒い草が絡み付いて来て歩けない。そのまま転んで、そのまま沈みこんで、黒いドロドロから手を挙げたら顔に黒い糸みたいなのがかかった。

 

「・・・・!!」

ついには半分以上が沈んで、そしたら視界の先に、お母さんとお父さんが見えた。ちょっと若いみたい。

お母さんは、裾が長いお洋服着てる。お父さんはいつも通り、何も着てなくて、窓から綺麗なお月様が顔をのぞかせていたよ。お月様の下にはおっきな水たまりが広がってて、水面が絶え間なく揺れてる。

これがお父さんが言ってた“うみ”って所かな。凄いおっきくて綺麗だね。

あれ?お父さん、袋から何か取り出してお母さんに見せてる。見た事あるよ。月の光を浴びて光り輝く宝石。

「カオスエメラド・・・・。」

 

僕も見せてよ。もっと近くで見たいよ。お父さん。聞こえないの?ねぇ、

黒いドロドロの中で必死にもがいて手を伸ばすけど、おとうさん、気がつかないみたいで、お母さんと笑ってる。僕もその中に入れて・・・ねぇ。もう目の前が真っ暗になって、届かないと知っても尚もがいた。

 

次第に意識が遠のいて、自分の耳には聞き覚えのある二人の笑い声だけが木霊した。

 

 

 

「うわあぁぁぁ!!」

「うわあっ!!何でもするから!寝かせろぉっ!・・・・・・て、スパーク、目覚めたのか。」

俺の足元にあったイスに座って寝てたらしいステアが飛び上がる。その手には何故かシュークリームが。

 

はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・

今の何だ?夢・・・?改めて辺りを見回す。

鮮やかな装飾が施された部屋。部屋の中心には丸いテーブルがあり、当然のごとくテーブルクロスがしいてあった。その上に小さな籠に入ったリンゴが積み上げてあった。寝てた俺の脇には小さな棚があって、その上にスタンドが置いてあったが今は点いてない。窓の向こうには城が見える事からかなり高い所なんだろうか。

 

「お前、久しぶりに見たぜ。あの日からもう一週間目を醒さなかったしな。俺らもいい加減この街に飽きて来た所だぜ。とりあえず他の奴らにも知らせてくっからよ。あんたはそこから一歩もでるなよ。」

言うなりステアは残ってたシュークリーム二つを両手に、口に一つ放り込んでドアを閉めて出て行った。廊下から盛大な音が響き渡った事はこの際気にしないようにしようか。

 

ステアが居なくなってから外を見る。きっと外は賑やかで、いつも通り店の人たちの大きな声が響いているのだろう。

バスッとベットの上で鈍い音がして手元を見たらバスケットが落ちていた。

「なんだこれ。」

「あ、わりぃわりぃ、落としちまってよ。それ返してくんねぇか?」

上を見上げると通気口から黒毛に赤いメッシュの入ったオオカミが笑って手を伸ばしていた。

「あんたは?」

「あ、おれ?俺はギイってんだ。ちょうど良かったお前、スパークって奴が寝てるとこ知らねぇか?」

「俺だけど。」

「へぇ、あんたがか」

そいつは通気口からすとんとベッドの上に降りて来て、俺を舐めるように見た。今になって気がついたが、そいつの左腕は、鉄のように銀光りしていた。というか鉄なんだろうが・・・。

「俺が思ってたのよりちっせーな。いくつだおめぇ」

「14・・・・・って何だよあんた。いきなり!!」

「なんだ、俺より十三も下じゃねぇか、まだまだくそガキだなおいwww」

そう言ってベッドの上から飛び降りる。

「そいつは俺の主が迷惑かけたって事で、受け取ってくれよ。わざわざ敵地に乗り込んでまでそれ渡しにきたんだからよ。」

そう言って、持っていたバスケットを指差す。主ってまさか・・・。

「お前、紅月のっ!!」

がばっと立ち上がるが、ベッドの上でバランスを崩してその場にへたり込んだ。

 

「おいおい、誤解すんなって。俺は人様のうちを荒らしにきた訳じゃないし、戦う気もねぇ。俺今日は公休って奴でよ、別に主に頼まれた訳じゃねぇ。気分だ気分。それに、選ばれし者ってぇ―のを見てみたかったしよ。」

そう言って窓まで下がる。

「まぁ、ここまで来るのにちょいと手荒な事しちまったけどよ。」

そう言って窓をガララと開け放ち、下を見る。外からは、聞き覚えのある声と、剣と剣がぶつかり合うような物音が聞こえて来た。

「何したんだっ!!」

「大丈夫さ、俺がだせるのは低級魔物、いわゆる悪魔とか亡霊の類だけさ。なにも生き物に影響を与えるようなのはほとんどだせねぇよ。最近この街で練習してたんだけど、ちっとも言う事聞かなくてな、昨日やっと言う事聞いたんだぜ。」

そう言ってやれやれとでも言うかのように肩をすくめた。

「おまえっ・・・・」

そう言って手に力を集中させる。すると辺りは夜のように暗くなり、繁華街は静寂に包まれた。

「お、おいおい、こんな所でそんな大技出したら辺り一面焼け野原だぜ?あんた分かってんのか?雷の威力。」

 

やめとけよ。そう言われて力をためるのをやめた。

「むやみに使うのはよせよ。そうそう、そのバスケットの中に入ってる花」

「これか?」

そう言ってバスケットの布を取って赤い花を取り出す。

「それ、アファレイドで摘んできたんだ。なんつったっけな・・・あ、赤い月光花。王宮から三本くらいもらって来た奴さ。摘んだ時はまだ咲いてなかったんだけどよ、今は赤い花が開きかけてるだろ?それに注意しろよってーな。まぁ、バスケットの中身自体は市販のだからよ、悪いもんは入れてねぇさ。」

「?これなんだ。」

バスケットの果物に隠れて見えなかったけど、一冊の本が入っていた

「あーそれか、何でもアファレイドの魔法指南書らしいぜ 。うちにあったんだけどよ、俺つかわねぇし、魔法使えねーし。連れの青い奴にどうかと思ってなww」

そう言って、窓のふちに足をかける。青い奴って・・・シャオンか・・・?

「あんた、何でこんな事すんだ?」

「ん、何でってお前。俺は気分で動くのさ。んじゃな。今度あうときはお互い敵同士だかんな。あと、この事は誰にも秘密だかんな」

そう言ってあいつは窓から飛び降りた。しかし、ぶつかるような音はしなかったので、死ぬ事は無かったのだろう。それと入れ替わりにシャオン達が入って来た。

「もうびっくりしたんだよ、さっきステアが来た瞬間に黒い変なのが来てさ。やっとさっき消滅したんだよ。」

「そうなのか!?」

シャオンは部屋入るなりそう言った。

やっぱり彼奴が言った事は嘘じゃなかった事を改めて理解した。

「そんな事よりスパーク大丈夫なの?あんた動ける?」

「うおっ!!ここにバスケットがあるぜ!!何入ってんだ?」

「あ、あぁその中にはな・・・・」

「あれぇ、おかしいよねこれ、僕達がいた時にこんなの無かったもん。ステアも見てないんだよねぇ、つまり僕達全員が下にいる時に誰かが持って来たって事でしょスパーク?」

「あぁ、宅急便で・・・。宛名は無かったけどよ」

「おぉ!!リンゴじゃん食べよーぜ!!俺腹へってんだ!!」

ステアはバスケットのリンゴを持って俺に詰め寄って来た。

「あんた、さっきもシュークリーム食べてたじゃない。まだ食べるの!?」

「さっき動いたからまた腹減ったんだよっ!!」

「あんたは食べ過ぎ!!スパーク優先!!」

そう言ってサファリがステアからリンゴを奪い取る。そしてリンゴを剥こうと果物ナイフを取り出す。

「いいよサファリ、僕がやるよ。君がやると食べる部分がほとんど無くなっちゃうからさ。」

「うるさいわねっ!!」

そう言ってシャオンがサファリから取り上げて剥き始める。

「シャオン、お前そのポーチ何処で買ったんだ?」

「ウォイスさんがくれたの。小ちゃいんだけどいっぱい入ってさ、まるで四◯元ポケットだよ」

俺が聞くとそう答えつつも皮を剥いていくシャオン。器用だと思った。

「じゃあこれらも入れてくれよ。」

そう言ってバスケットと本を指差す。

「うんいいよ。」

そう言ってリンゴを手渡す。そうして一段落ついから、シャオンがテーブルの上に地図を広げ、その周りに四人で集まった。

「次に向かうなら樹氷の森がいいかな、って思うんだけど」

「何でだよ、そのまま山超えればいいだろ?」

ステアはそう言って指でアファレイドまでをまっすぐになぞる。

「それが難しいから言っているんでしょ!この時期だし、標高が高い山々を超えるのは無理に近いわよ。」

「サファリが言うのもあるよ。それにね、僕が思うに、遠回りをして樹氷の森に行けば、そのあとに瑠璃の森、アファレイド魔道王国と順序よく三つが集められるんだよ。」

「あ、それにいく先々に山小屋とかありそうだしな。」

「うん。正直まっすぐは無謀だよ。よほど強い魔法使いとかいなくちゃね。」

「えー、まっすぐの方がいいと思うんだけどなぁ俺。」

「それ、夏だったからじゃないの?」

「いや、春だった。」

誰もそんな事聞いてないと思うんですけど。

「んじゃあとりあえず、明後日までに準備してこの街を出ようぜ!俺も復活したし。」

「おいしい食べ物いっぱい食べたし。」

カオスエメラルドももらったし。」

「いやでも、俺まだここにいたいんだけd「「「だめ。」」」

 

そんなこんなで、俺達は予告通りに其の明後日にここ、食の街テュリネイトタウンを出たのであった。

にしても、あの夢は一体なんだったのだろうか。あの海が見えるあの街は一体。

 

 

 

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あとがき

 

お久です。どうも。

本編出すの遅すぎて泣けて来ますよね。はい。ポルさんの方が量多いってどういう事だよっておいって言うww

やっと13書けますわwwwこの次も頑張って行こうと思います。

ギイ・ザ・ウルフは、紅鴉様よりお借りしました。

v

一人は言う、「戦いなど虚しいだけ』 一人は言う、「僕を一人にしないで』 一人は言う、「人それぞれで良いのだ』 一人は言う、「片方を守る者、もう片方を失う」 四人は言う、「この物語を作るのは自分たち自身なのだ。』と、 だから僕は守る、彼女に頼まれたあの子と、この世界の運命を・・・・・・・・