小話
??????? 嗚呼まただ。また、また封印されてしまう。また独りだ。 でも僕はもう見ているだけ、壊れる世界を見てるだけ、ごめんなさい僕を、いや、僕じゃないか...世界を救いに来てくれた人たち。 僕はもう見てるだけ、誰もが僕を悪と疑ってやまない。 僕は悪…
暗かった。とても暗くて、僕はその中で立ちすくんでいた。 あの人たちはどうなったのか僕にはわからない、今のこの状況すら僕には飲み込めないままで。 確かあの時僕はあの人に…… 『貴様に時間を与えよう。』 得体の知れない何かがぬるりと僕を掠めた。 嗚呼…
今度の月曜日 いつもの店でまってます いつものボイスメールで届いた。自分が字を読む事ができないから。 数年ぶりに繰り出した街は、随分と不穏な空気に包まれていた。 『君が怖がっているからだよ。いつもと同じさ。』 毎回そう言って笑っていた。 いつも…
「あのー・・・」 「はい。」 先ほどからカウンタ―付近を行ったり来たりしていた女性は僕に恐る恐る声を掛けた。 「どこに行けば国土の資料は手に入りますか?」 「図書館から泥棒でもするつもりですか、たいした度胸ですね。書店にいくらでも売っているでし…
僕が物語の中心を作るとして、僕を中心とした物語が出来るのだろうか 僕がやっている正義は君から見たら悪でさ。君は間違ってるって言うんだ。 僕から見た君は悪でさ、僕はそれを正そうと思うのさ。 「正義が勝つ」なんて言う馬鹿げた話があるけど、でたらめ…
三の書 「なんなのですか、貴方は。」 図書館からの帰り道、その人物は目の前に現れました。 「あれぇ~忘れちゃったの?僕ですよ僕。」 異様なまでの殺気と血に染まったかのような赤髪、足元から伸びる影が異様なまでに長かった。彼が一歩歩くたびに私は一…
一の書 「では!」 その一言で、講堂が静まる。私の事をよく理解してるから取られる行動でしょう。私は長く伸びサイドの毛を搔き上げて、全てを見渡す。 「これより、総合科6時間目の授業を始めます!本日の議題は属性の効力と使い分け。では資料の65ページ…
つい最近、我が国の王が病死し、王子だったラネリウスが即位した。 彼は王に即位しても、以前と大して放浪癖は変わらなかった。一時期魔道学校へ通った数年間は無かったが、王宮に戻ってからは再びこっそり出掛けるようになった。しかも、魔法を使うようにな…
※注意※ これは私が猫の日にちなんで作ったお話で、本編とはいっさい関わりがありません。 なので、注意してください。 オリジナルです。 あと、かなりシリアスですので、苦手な方は気をつけてください。 あ、一応死ねた(笑)リアルの実話を元にしてます こ…